システムエンジニアとはどんな仕事なのか

システムエンジニア、通称SEと呼ばれる仕事がありますが、具体的にどのような仕事内容なのかを簡単に説明するなら、それは結局のところ「システムに関わる仕事」ということになります。

たとえば、ある企業で実現したいことがあるとします。企業ですから、基本的には「いかに金を稼ぐか」というのが目的となるわけですが、その方法のひとつとして、今やIT技術は必要不可欠なものとなっています。かつてのシステムは、いかに既存の手作業を機械に置き換えるか、という点が重要視され、それを実現するためにそれぞれの企業の基幹を成す業務をシステム化していきました。そうすることで人手を減らし、人件費が節約できるだけでなく、機械であるがゆえに高速で正しく処理ができるというのが、システムの強みでした。

しかし今では、そうして機械化することによって蓄積された大量のデータを、いかに企業の戦略として使いこなすかという点が重要視されています。IT企業においても、最近では「ビッグデータ」の名のもとに、データ分析ツールやアプリケーションを開発し、企業へと売り込んでいます。SEはもともと、社内の業務のシステム化を手がけるのが主な仕事でしたが、プログラマーも含めて、今ではIT企業へと外注することが多くなっているため、特に「社内SE」と断らない限り、システムエンジニアはシステム専門のIT企業で、契約先の企業に常駐したり、担当となったりして働くというのが一般的になってきています。